
かんなまる製作所の、かんなです。
ナイトワークのお店の広告を出そうとして、こんな経験はありませんか。
「求人広告を出したら、審査で却下された。理由もよく分からない。文言を少し変えてもまた落ちる」
私は広告代理店で広告運用を覚え、夜はキャストとして働いていた人間です。今はナイトワーク業界のHP・広告のお手伝いをしています。今日はその実務目線で、「なぜ落ちるのか」と「どう書けば通るのか」を整理します。
先に大事な前置きを1つ。この記事は媒体審査の実務の話で、法律の解説ではありません。風営法・職業安定法まわりの個別の判断は、行政書士など専門家に確認してください(求人内容そのものの適法性は、広告表現以前の大前提です)。
前提:審査で見られているのは「3つの層」

「法律的には問題ないのに落ちる」と混乱する人が多いのですが、審査には3つの層があります。
層1: 法律・規制 — 風営法や職業安定法など。虚偽の労働条件を書く、法に触れる形の募集をする、はここで即アウト。ここは広告テクニック以前の話です。
層2: 媒体のポリシー — Meta(Instagram/Facebook)などプラットフォーム独自のルール。法律よりずっと厳しいです。合法でも「うちの場では出せません」がある。夜職の広告が落ちるのは、ほとんどこの層です。
層3: 機械と人の審査 — まずAIが画像と文言を機械的にチェックし、引っかかると人の審査に回ります。NGワードや肌の露出は、機械の段階で自動的に弾かれます。
つまり攻略すべきは層2と層3。「媒体ポリシーは法律より厳しい」を出発点にすると、全部の話が飲み込みやすくなります。
落ちる表現 → 通る表現の「型」

個別のNGワードを暗記するより、型で覚えるのが実戦的です。共通ルールは1つ。
「断定・誇張・射幸心を煽る言葉を、事実ベースの説明に変える」
「日給保証3万円!絶対稼げる!」→ 「時給◯円〜+各種バックあり(規定あり)」 金額の断定保証と「絶対」は典型的なNG。事実として提示できる時給と、条件がある旨を添える形に。
「ノルマなし!罰金なし!」の連呼 → 「ノルマはありません。働きやすさを大切にしています」 内容自体はOKでも、煽り調の連呼や過剰な装飾記号は機械審査の心証を悪くします。落ち着いた文で同じことを言う。
「誰でも・未経験でも即高収入」→ 「未経験の方も研修からスタートできます」 「誰でも」「即」「高収入」の組み合わせは、業種を問わず落ちやすい鉄板ワードです。
求人と関係ない煽り(「今だけ」「残り◯名」)→ 期限や人数は事実がある場合のみ、控えめに。
盛るほど落ちる。これが広告文の世界の物理法則です。そして面白いことに、盛らない文の方が応募の質も上がります(入店後のギャップがないので)。
文言より先に、画像で落ちている

実は、文言を何度直しても落ち続けるケースの多くは、画像が原因です。審査AIは画像を最初に見ます。
弾かれやすい画像:
肌の露出が多いもの(ドレスの写り方・トリミングにも注意)
お酒やグラスを大きく強調したもの
札束・お金そのものの画像
他人の写真の無断使用(論外ですが、素材サイトの規約違反も含む)
通りやすくて、しかも反応も良い画像:
店内の内装・雰囲気(明るく、上質に撮る)
ドレスは「衣装」として見せる(人物の露出ではなく、衣装紹介の文脈)
働くシーンの後ろ姿・手元
伝えたい数字や声は、写真ではなくテキストデザインで載せる
「夜のお店らしさ」を出しつつ、露出とお酒で盛らない。ここが夜職広告のクリエイティブでいちばん職人芸が要る部分です。
落ちたときの正しい動き方

却下理由を確認する。 広告マネージャに却下カテゴリが表示されます。当てずっぽうで再申請しない。
文言を直しても落ちるなら、画像を疑う。 差し替えて再申請。
誤判定だと思うなら、再審査請求(異議申し立て)。 機械審査の誤爆は普通にあり、人の審査で通ることもよくあります。
連続却下のゴリ押しはしない。 短時間に同じ内容で再申請を繰り返すと、広告アカウント自体の評価が下がります。最悪はアカウント停止で、これは取り返しがつきません。修正してから出す、を徹底してください。
広告は入口。受け皿は自社のHPとLINE

最後に、いちばん本質的な話をします。
審査に苦しむ人の多くは、広告の中で全部を伝えようとしています。時給の内訳も、待遇も、お店の雰囲気も、全部広告に詰め込む。だから表現が過剰になり、落ちる。
正解は役割分担です。
広告・SNS: 審査ルールの中で「興味を持たせて連れてくる」だけ
自社の求人ページ: 時給の内訳・バック・ノルマの有無・待遇・雰囲気を、制約なくきちんと書ける場所([何を書くべきかは前に詳しく書きました → /blog/night-hp-pages])
LINE: 「体入希望」と送るだけの、ハードル最小の受け口
この分担ができていると、広告はシンプルで通りやすくなり、詳細を知りたい人は自社ページで納得し、LINEで応募が入る。審査対策と応募率アップが同時に解決します。
まとめ
落ちる原因の多くは法律ではなく媒体ポリシーと画像
表現の型は「断定・誇張・煽り」を「事実ベース」に
落ちたら理由確認→画像を疑う→修正して再申請。ゴリ押し連打は厳禁
広告で全部言わない。受け皿(求人ページ+LINE)に語らせる
かんなまる製作所では、ナイトワークの求人まわりを広告運用(月5万円〜)+求人ページ制作+LINE導線までまとめてお手伝いしています。業界の言葉が通じる運用者として、「この表現は通るか?」レベルの相談からどうぞ。今出している(または落ちた)広告があれば、LINEで見せてもらえれば無料で見立てます。
